スカルパ(SCARPA)から発売されているクライミングシューズ、「インスティンクトVSR」を履いてみました。スポルティバ「コブラ」と「インスティンクトVS」との比較もしています。
ボルタリングをする上で欠かせないのがクライミングシューズとチョークです(実際にはチョークバックも要りますが)。その二つの中でも最も重要なのがクライミングシューズ。
クライミングシューズはソールの硬さや厚み、シューズの形状や足型など各メーカーによって全然違います。シューズの値段も大体¥12,000〜¥23,000と幅広く値段が高いから良いとは限らず高いシューズを購入してもあなたのクライミングに合っていなければ意味がありません。
今回紹介する【インスティンクトVSR】の値段設定は中間ぐらいの値段ですが私の中では変な癖がなく履きやすいシューズと感じました。個人的にはいきなり高いシューズを買うより全然良い。
本記事は
新しいクライミングシューズが欲しい
外岩用やジム用のシューズを探していた
インスティンクトVSRを買うか悩んでいる
上記に当てはまる人におすすめです。
ちなみに私が今まで履いてきたクライミングシューズのサイズは
アンパラレル|フラッグシップ US8.5(靴下履きで全く痛くない)
アンパラレル|TN-proUS8(靴下履きで少し痛い)
アンパラレル|レグルス US8(靴下履きで少し痛い)
アンパラレル|ベガ US8(靴下で履いても痛くない)
スカルパ|ブースティック EU40.5(靴下履きで少し痛い)
スポルティバ|パイソン EU36.5(靴下履きで凄く痛く、くるぶし周辺も痛い)
スポルティバ|オタキ EU37(靴下履きで凄く痛い)
スポルティバ|スクワマ EU38(靴下履きで痛く、足の甲も痛い)
アディダスファイブテン|アレオン US8(靴下履きで丁度)
スカルパ|インスティンクトVSR EU40(靴下履きで丁度)
スカルパ|インスティンクトVS EU40(靴下履きで丁度)
上記のサイズを履いていました。普段履きのスニーカーのサイズは25.5cmを履いているので参考にしてみてください。
それでは特徴から見ていきましょう。
スカルパインスティンクトVSRの特徴

ソールがインスティンクトVSに比べると柔らかい事でしょう。足形は同じでソールのゴムの種類だけが違うので、同じサイズで外岩用とジム用でわけて履きやすいのが特徴。ちなみにVSのソールは「ビブラムXSエッジ」でVSRは「ビブラムXSグリップ2」で両方とも厚みは3.5ミリ。
購入した理由

一番は履きやすかった事です。インスティンクトVSを外岩用に購入し、慣らしで登っているときに自分の足形に合っていたみたいでフィット感が良く、すぐに馴染みました。そこで同じ足形で「ビブラムXSグリップ2」のソールの(もともとパイソンやコブラのソールも好きだったので)シューズがある事を知り、すぐにVSRをジム用に購入しました。
結果的に購入してめっちゃ満足しています。
外観
見た目はこんな感じ(新品の状態で写真撮るの忘れてて半年以上履いてます。シューズ汚くてすいません)

インスティンクトVSはオレンジ色だったのに対しVSRはブルー。
トウ部分

「ヒール」しっかりと青のスリングショット が入っていますね。

横から
ヒールのサイド部分にもしっかりとゴムがあります。

それではインスティンクトVSRをレビューしていきます。
レビュー

まず足入れですが、VSが履きやすい人はVSRも足形が一緒なので履きやすく、ヒールカップも癖がない印象でした。ファイブテンのヒールカップが苦手な人には合いそうですね。
サイズ感は普段履いている靴が25.5センチでEU40で靴下を履いて丁度ぐらいです。素足で履く人や少し攻めたい人はハーフサイズ下げるのがいいですね。

トウフックはシューズの形状がターンインしていないので、どちらかと言うと比較的に掛けやすい感じです。

もう一つのトウフックを掛けやすさは、ベルクロがシングルタイプでトウ部分からベルクロまでのキョリも結構広い為、レースのシューズや二本のベルクロタイプよりも掛けやすいです。

ヒールフックは少しヒールを掛けた感覚では細身になっていますが、柔らかすぎてヒールが逃げる感じもなく押さえつけるヒール、かきこむヒール、サイドから効かせるヒールを使いましたがどれもしっくりくる感じ。ヒールカップの側面も柔らかくないので潰れて逃げるような感覚はありません。
特にサイドから効かせるヒールフックは結構しっくりきて、ソールが逃げる感じもありませんでした。強傾斜などでも大活躍してくれます。

強傾斜にあるジブスを踏むときでもしっかりと力が伝わりやすく好印象。やっぱり「ビブラムXSグリップ2」のソールは良いですね!「ステルスC4」も好きですが、また違うなんとも言えない粘りがあります。パイソンやコブラを気に入って履いていたユーザーは絶対好きになるはず。ですがC4のソールが使われているシューズを履いてからXSグリップ2のシューズを履くと足のすっぽ抜けが多いように感じます。逆も同じです。(おそらく体重の掛け方でかわるのかな?)ですが履いている間にすぐ慣れます。
ちなみにソールはセパレートになっています。
インスティンクトVSと比較

やはり一番の違いは外岩に向いているかどうかでしょう。極端な言い方をすればVSは外岩用(花崗岩に最適)VSRはジム用な印象。もちろん花崗岩の岩場をVSRで使っている人も見かけます。
ですが個人的には花崗岩で履く場合は小さい結晶にのってもソールが負ける感じのないVSの方が好きかな。

コブラと比較

ソールは同じですがコブラはベルクロがなくスリッパタイプとなっています。メリットはすぐに履けるので便利な事。
デメリットはサイズ選びが少しシビアなのとヒールフックを効かしすぎると脱げやすい事でしょう。
ですがデメリットよりもメリットの方が大きいのでジム用のシューズとして愛用しているユーザーは多い印象。
色の種類も豊富なのはそれだけ人気のある証拠だと思います。
個人的にはめっちゃ好き。2020年にスピードクライミング用のコブラが発売されているので購入する時は注意。

まとめ

いかがでしたか?
クライミングシューズはさまざまな種類があり、あなたに合うシューズを見つけるのは大変だと思います。
この記事のレビューを参考にして気になったのなら購入してはいかがでしょうか。