スポルティバから販売されているクライミングシューズ「セオリー」を購入して履いてみたのでレビューとアンパラレルが販売しているシューズ「フラッグシップ」と「TN-pro」との比較もしていきたいと思います。先に感想を言うと、履きやすくて登りやすいとても良いシューズでした。
ちなみに私が今まで履いてきたクライミングシューズのサイズは
アンパラレル|フラッグシップ US8.5(靴下履きで全く痛くない)
アンパラレル|TN-proUS8(靴下履きで少し痛い)
アンパラレル|レグルス US8(靴下履きで少し痛い)
アンパラレル|ベガ US8(靴下で履いても痛くない)
スカルパ|ブースティック EU40.5(靴下履きで少し痛い)
スポルティバ|パイソン EU36.5(靴下履きで凄く痛く、くるぶし周辺も痛い)
スポルティバ|オタキ EU37(靴下履きで凄く痛い)
スポルティバ|スクワマ EU38(靴下履きで痛く、足の甲も痛い)
アディダスファイブテン|アレオン US8(靴下履きで丁度)
スカルパ|インスティンクトVSR EU40(靴下履きで丁度)
スカルパ|インスティンクトVS EU40(靴下履きで丁度)
上記のサイズを履いていました。普段履きのスニーカーのサイズは25.5cmを履いているので参考にしてみてください。ちなみに今回購入したサイズはEU38.5で靴下で少し痛い感じです。
スポルティバセオリーの特徴
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セオリーグリップ力と足裏感覚にこだわったインドア向けシューズ。アウトソールの両サイドはエッジレス加工され「D-TECH」を採用しているので、コーディネーション課題やあらゆる形状のホールドに対応しています。
購入した理由
やはり一番は現在履いているシューズのソールが減ってきたことです。同じシューズを買うか悩みましたが、どうせなら違うシューズも試してみようと思い、前々から気になっていたスポルティバの「セオリー」を購入することにしました。甲高なのも理由の一つで、実際履いた個人的な感想は「スクワマ」よりも日本人の足に合っているのかなと思います。スクワマは好きだけど足の甲が少し痛かった人には是非ともお勧めできるシューズでした。
ちなみにスポルティバのシューズは「コブラ」「パイソン」「オタキ」「ソリューション」「スクワマ」の5種類を履きましたが、「セオリー」が私の足型に一番合っているように感じました。
外観
見た目の第一印象はかっこいいの一言ですね。イエローカラーが良い仕事をしています。
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裏面ですがソールはセパレートになっており、ソールのゴムは「ビブラムXS GRIP2」とパイソンなどと一緒になっています。スポルティバのロゴがセンターより少し横にずれているのが良いですね。
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シューズの形状はダウントウタイプのシューズになり、少しターンインとなっています。
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インサイドを見てみるとスリングショット部にスポルティバの文字が書かれてます。
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アウトサイドのスリングショットもスポルティバの文字が書かれています。アウトサイドの文字の方が大きいですね。
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インサイド側のつま先部分のアップしてみましたが、おそらくアウトソールの真ん中らへんのゴムが盛り上がっているところが「D-TECH」なのかな。
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アウトサイド側にも「D-TECH」の技術が採用。
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トウラバーも広範囲なので掛けやすそう。
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開口部が広いので足入れの苦痛はありません。
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ヒール部分は触った感じは硬めな印象。
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つま先部はしっかりエッジがありますが、途中からノーエッジ。
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片手でも曲がるぐらいに柔らかいシューズです。
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レビュー
足入れ、踏み感
まず足入れは最高に良く靴下で少しきついサイズにもかかわらず、すんなり履くことができました。足の甲も痛くなかったので一安心。
開口部が広いのはシューズの脱ぎ履きが苦痛にならないのでGOOD。やはり一日登る上で足入れの良さは重要ですよね。
セオリーはミッドソールが入っていないらしく、つま先部分以外はすごく柔らかい変わった作りになっています。他のクライミングシューズを長い期間履いてセオリーを履くと初めの感情は、違和感しかありませんでした。どういう違和感かと言いますと、ホールドをつま先で踏んでいる状態で次の一手に出る時に足が残るような感覚に襲われます。
おそらくつま先が硬く、指の付け根から土踏まずあたりまでがすごく柔らかいので、飛び出してもシューズがしなってつま先部分が最後まで残るのが原因だと思います。ですが3時間ほど登ると違和感は無くなりました。
ヒールとトウフック
ヒールフックを何回か試してみましたが、ヒールカップ自体のヨレはないので特に引っ掛けて使うヒールフックが抜群に良く感じました。トウフックも広範囲のトウラバーが良い仕事をしてくれます。
感想
1日半ほど履きましたが、もう少し早く購入すればよかったと思えるぐらい良いシューズでした。私がこれまで履いたスポルティバのシューズの中では足入れ、ふみ感、ヒールフックはダントツで一番ですね。
比較
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「セオリー」と「スクワマ」、「セオリー」と「TN-pro」をそれぞれ比較していきます。
素材とソール
セオリー
アッパー:スエードレザー+マイクロファイバー
ソール:ビブラムXSグリップ2 + D-TECH 3.5mm
スクワマ
アッパー:スエードレザー+マイクロファイバー
ソール:ビブラムXSグリップ2 3.5mm
TN-pro
アッパー:シンセティック
ソール:RH 4.2mm
セオリーとTN-proの比較
トウラバー
トウラバーの面積は圧倒的にセオリーの方が広めなので、トウフックを頻繁に使う人はセオリーの方が良いかもしれません。
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プルタブ
右足を見た時のプルタブ位置はセオリーは左右対称の位置についていますが、TN-proは真ん中と若干左寄りについています。
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裏面
セオリーがセパレートなのに対しTN-proはストレートタイプ。TN-proの方が細く見えますね。
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ヒールカップ
ヒールカップの硬さは手で触った感じは同じぐらい
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セオリーの方がヒールカップは上まであります。
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インサイドとアウトサイド
インサイド側、エッジの違いがよくわかりますね。
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アウトサイド側
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セオリーとスクワマの比較
トウラバー
トウラバーはセオリーの方が広いですね。
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プルタブ
プルタブは同じスポルティバなので一緒の場所についていますね。足入れはセオリーが断然GOOD。
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裏面
スクワマは三角スリット、セオリーはD-TECH
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ヒールカップ
スクワマのヒールは少し癖がありましたが、セオリーは少しかためのヒールカップな印象。
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インサイドとアウトサイド
インサイド側
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アウトサイド側
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まとめ
いかがでしたか?
セオリーは少し癖のあるシューズと思っていましたが、実際履いてみるとすごく履きやすく良いシューズでした。特に甲高の足型に合っているようなシューズですね。スポルティバが好きだったけど足の甲が痛いのを我慢していた人は一度試してみても損はしないでしょう。そんなクライミングシューズですが、各メーカーからさまざまな種類の靴が販売されています。
本記事が参考に気になったなら購入してみてはいかがでしょうか。